善とは何か?悪とは何か?

善とは利他であり、悪とは利己である、と言われることが多い
だがそれは間違いだ
それは次のように考えれば分かる
例えば、病院に行って自分の病気を治そうとすることは利己的なこと
そして、自分の病気を治そうとするのは善だ
よって、利己は善である、と言える
さて、利己と利他が善であるなら、悪とは何か?が問題となる
悪とは、害己と害他である、というのが答えだ

害己=自己に害を与えること
害他=他者に害を与えること

例えば、人の物を盗むのは悪だ
ではなぜ人の物を盗むのは悪かと言えば、それは他者に害を与えるから
利己的だから盗むのが悪な訳ではない

例えば、まじめにコツコツ働いてかねを稼いだ場合
それは利己的なことであり
同時に仕事を通して他者に利益を与えてもいるので利他的でもある
この場合利己と利他が両立している。よって善

人の物を盗むのは利己と害他
働いてかねを稼ぐのは利己と利他

利己=小さな善 利他=大きな善
害己=小さな悪 害他=大きな悪

偽善について
世間で「偽善」と言う言葉が使われているが
そこでは偽善ではないものまで偽善と言われることが多い
どういうことかと言うと
他者の利益にもなり、同時に自分の利益にもなることを人がした場合
それをもって偽善と言われることが多い
だが、利己もまた善であるし、それが他者に害を与えてないならそれは善だ

性善説性悪説、そのどちらが正しいか?答えは簡単
性善説性悪説、両方とも間違ってる。そして性善説が正しい。それが答えだ
どういうことかと言うと
性善説性悪説で言われる善とは思いやりのあること、即ち利他であり
悪とは欲望、即ち利己である
即ち性善説性悪説では利他が善であり、利己が悪であると言う前提で話が進む
だが、利他が善であるように利己もまた善
よって性善説性悪説は両方とも間違ってる
さて、人が悪い行動をするその根底には自分の利益や幸福を求める心がある
そして利己とは善である
よって、悪となる行動の根底にも利己、即ち善がある
よって、性善説が正しい



食べ物を食べ過ぎると、糖尿病など様様な病気にかかる
全く食べないと飢え死にする
このように多すぎても不幸になるし、少なすぎても不幸になる
善=つりあいがとれてる 悪=つりあいが崩れてる

善=意識レベル200かそれ以上
悪=意識レベル200以下

善=愛の肯定
悪=愛の否定

善=自分の幸せに関心がある
悪=自分の幸せに無関心

善=他者の幸せに関心がある
悪=他者の幸せに無関心

善=許す
悪=憎む

善=永続的
悪=刹那的

善=真理を知る
悪=無知

善=有神論
悪=無神論

善=謙虚
悪=傲慢

善=最高の手段
悪=最高でない手段
(例えば、病気の治療で足を切ったとする
この場合、何も治療しないことが悪で、足を切るのが善
だが、やがて新しい薬が開発され、足を切らなくても治療できるようになったとする
この場合、足を切るのが悪で、足を切らず薬を与えるのが善)

善=進化
悪=退化

善=協力、和合
悪=非協力、不和