今こそ古事記が分かった!について

今回の記事では、今こそ古事記が分かった!という本 について解説する。
今こそ古事記が分かった! は、ペーパーバックでamazonでのみ発売されている。

この本の著者、稲田千明さんとその奥さんは霊能力者で、主に古事記の内容を、その霊能力によって読み解いている。
では、内容としてはどんなことを読み解いているかと言うと、
まず、古事記に記されている神神について。
稲田家には多くの神神が訪れており、稲田さんはその神神に話を聞きながら本著の内容を記している。
そして神神についてだが、神神が歴史にどのように介入してきたかについて記している。
具体的に書くと長くなるので手短に書くと、神が人間として生まれてきたこと、それによって日本や世界をみちびいて来たことについて書いてある。
つまりは、歴史上の英雄や天才や聖人と呼ばれる人たちの多くが、神が肉体を持って人間として現れた姿だ、と言うことだ。
本著の中で使われてる言葉だが、神話とは歴史である、そして歴史とは神話である、との表現が最もふさわしい。
神神はそうして計画を立てて人人をみちびいて来た訳だが、
現在ではその計画の中心は、稲田さんが主宰する山陰神話研究会がそうだと言える。

さて、本著には、それ以外にも神神から聞いた霊的な話しがいろいろと書いてある。
本著の内容によると、神神も必ずしも一枚岩ではなく、時に意見の対立やいざこざなどもありつつ、世を治める経綸を進めているようだ。
また、神の計画についても、必ずしもうまくいくことばかりとは限らず、時に挫折しながらも、神の経綸を進めているらしい。
例えば、そのような神の計画がうまくいかなかった例としては、出雲国譲りがある。
その国譲りでは、アメノワカヒコの神が国譲りの交渉のために肉体を持って生まれた訳だが、その自分が生まれた使命を知っていたにも関わらず、アメノワカヒコは使命を放棄して大国主の婿となった。
そうしてアメノワカヒコは肉体の命を取り上げられた訳だが、このように神が肉体を持って生まれた人であっても、必ずしも使命を成功させる訳ではないことが分かる。
アメノワカヒコはこの国譲りに失敗したことで高天原から一時的に追放となった訳だが、この国譲りは、その後にタケミカヅチの活躍などにより、結局は成功することができた。
このように神神の計画は時に挫折しながらも、なんとか進められてきた。

今こそ古事記が分かった!には、このような神神についての話しが書かれている。
この本が広く読まれることは、霊的にとても重要なので、広く読まれてほしいと思う。