プラスチックに代わる新しい素材の開発

現在、さまざまな製品にプラスチックが使われている。
特に使われてるのは、梱包や容器などが多い。
そのプラスチックだが、多くの問題点を抱えている。

まず、プラスチックの原材料は石油が使われており、よってプラスチックの製造は、石油資源の浪費をもたらす。
プラスチックを使い続ければ、石油の枯渇はそれだけ早くなる。

次に問題なのが、プラスチックによる環境汚染だ。
プラスチックは、自然と分解されにくい物質であり、そのせいで多くのゴミを排出する。
そのゴミが全て焼却処分されるならまだ良いが、そうではない。
焼却されず、捨てられるプラスチックのゴミが多い。
そして、そのように自然に捨てられたゴミがもたらすさらに大きな問題点。
それは、マイクロプラスチックのゴミだ。
マイクロプラスチックとは、プラスチックが微細に分解されたものをそう呼ぶ。
プラスチックが海に捨てられ、それが分解されマイクロプラスチックとなった時、大きな問題が起こる。
それはどのような問題かと言うと、
マイクロプラスチックがプランクトンや小魚の体に取り込まれ、それをさらに大きな魚が食べる。
これを繰り返すことにより、大きな魚の体内に、マイクロプラスチックが蓄積されていく。
この、体内にマイクロプラスチックが蓄積された魚を、人間が食べたらどうなるか?
もちろん、健康に大きな被害をもたらすこととなる。
それは、これから何世代もかけて、徐徐に大きな影響を与えていくことだろう。
このように、プラスチックの問題は、人間の健康にも確実に悪影響をもたらすこととなる。

以上であげたような問題を回避、解消するために、プラスチックに代わる、新しい素材を開発すべきだ。
その素材は、まず2つの条件を満たしている必要がある。
一つ、石油を使わないこと。また、石油以外の資源を使う場合でも、稀少な資源に頼らないこと。
そして二つ、自然と分解されやすい物質であること。これにより、環境への悪影響、および健康への悪影響をもたらさないようにすること。
この二つの条件を満たすことが、プラスチックに代わる新しい素材の開発における絶対条件だ。
そしてそのような素材が開発されることによって、石油などの稀少資源の浪費を防ぎ、さらには環境への悪影響や、健康への悪影響を防ぐことにつながる。
これから日本政府や大学、企業などは、プラスチックに代わる新しい素材の開発に向かって進むべきだし、その開発のための研究、および投資が必要だ。