洗礼者ヨハネの失敗

さて、旧約聖書には、多くの改竄、付け加えがある中で、特に重要な付け加えがある。
それは、救世主についてのことだ。
「やがて救世主があらわれる。そしてその救世主は、ダビデ王の子孫からあらわれる」
と言うのが、旧約聖書に書かれていたことだ。
ところが、旧約聖書のこの部分と言うのは、悪魔にとりつかれた人が、悪魔の指示で書いたものだ。つまりは完全なでたらめだ。
ところが、このでたらめが、後に大きな影響をおよぼすこととなる。
それは、聖書のこの記述を、多くの人間が信じたからだ。
エスが生きていた当時のユダヤの祭司たちは、当然この部分を知っていたし、やがてダビデ王の子孫から、救世主が誕生するものと信じ込んでいた。

さらには、もう一人、この記述を信じるものがいた。
それは、洗礼者ヨハネだ。
洗礼者ヨハネは、旧約聖書の記述を信じ込み、ダビデ王の子孫から救世主があらわれると思い込んでいた。
こうして洗礼者ヨハネは、見事に悪魔に騙されてしまった訳だ。
そして洗礼者ヨハネは、イエスキリストと出会う訳だが、悪魔に騙されていたヨハネは、イエスのことを、預言者だとは思っても、救世主とは思わなかった。
なぜならダビデ王の子孫ではないから。
こうしてヨハネは、本来ならイエスの弟子となって、イエスの教えの普及に協力、貢献するはずが、何もせずただイエスから離れて、あげくに殺された。
そうして洗礼者ヨハネは、使命を果たさなかった。
なお、洗礼者ヨハネは、使命を放棄したつみにより、霊格が150低下した。

もしヨハネが協力していたら、より多くのユダヤ人たちがイエスを救世主だと信じただろうし、多くの祭司たちも、イエスを信じたはずだ。
だがそうはならなかった。
そのため、イエスは多くのユダヤ人たちの不信と憎悪を買い、殺された。
本来の神の計画では、イエスは殺される予定ではなかった。
だが、あまりにも早くに殺されてしまったせいで、イエスは、説くべき教えのほとんどを説くことができずに死んだ。
そのせいで、後のキリスト教は、中身がすかすかの宗教となり、さらには、イエスが教えを説けなかったせいで、後の信者たちによる間違った解釈が大量に行われるようになった。
そうして、キリスト教は早い段階で堕落し、多くのキリスト教信者が地獄行きとなった。

さて、後にユダヤ人たちのすむイスラエルは、ローマ人によって破壊され、ユダヤ人たちはちりぢりになった。
これはなぜこのようなことが起こったかと言うと、それが神の計画だからだ。
なぜかと言うと、イエスがなくなってから五十年ほど後、悪魔たちは偽救世主を、ダビデ王の子孫として誕生させようと計画していた。
神は、その計画を阻止したかった。
それで、そのような事態になる前に、イエラエルは破壊されねばならなかった訳だ。